隊長挨拶
日本の農業を世界に!
みんなが笑顔になれる商品作りが私たちの目標です!
市場で消費される農業生産物の裏側には、規格外や生産量がネックとなり、流通に乗らない生産物があります。
そういった未利用農業生産物を活用した商品を開発することはできないだろうか?
これは、ずっと農業に携わる方々が心を砕いてきた問題です。
私たちは以前、「アグリビジネス研修会」を実施していました。
これは農業者に対して、食品加工の方法論や農業ビジネス実践論といった講習を行い、農業に携わる方々が生産(一次産業)だけでなく、その後の加工(二次産業)や販売(三次産業)まで事業を広げるという、いわゆる農業の六次産業化を支援することを目的としていました。
ただ、農業に携わる方々が農業をビジネスとするためには、食品加工、商品開発、衛生管理などの新たな知識の習得に加え、労力や資金も新たに必要となります。また、加工業者や販売ルートを自力で開拓したり、それを維持することも容易ではありません。
私たちはそういった現状を目の当たりにし、農業生産者、食品加工業者、販売者をつなぐ役割を果たすべく、2013年に京都山城農援隊(株式会社京都山城農食応援隊)を立ち上げました。
私たち京都山城農援隊は農地や加工技術や販売店を持っている訳ではありません。
だからこそ、心意気の溢れる農業生産者や加工業者、販売店の方々を、産業の壁を越えたフラットな立場で、私たちがリンクさせることが可能だと考えています。
この考えの基礎となっているのは、『エフェクチュエーション的思考法(effectuative thinking)』です。
通常、問題を解決しようとする時、たいていの人はまず目標を設定し、決めた理想に向かってまっすぐに突き進みます。でも私たちは最終目標を定めた上で最適な達成手段を選ぶというトップダウン方式ではなく、「手元にある利用可能な手段を出発点として、その時その時の流れで目標が生まれてくるのにまかせる」というボトムアップ方式こそが、そこに集う生活者と農業者、製造者、販売者との強いつながりが生み出されるのではないかと思っています。
今、安全で安心な日本の食品は世界中から注目されています。
私たち京都山城農援隊は、海外との交流にも力を入れています。京都山城地区というローカルな一地域からの発信であっても、海外を視野に入れた農業者が増えることで、日本全体の農業の発展へとつながり、将来的には日本の農業が国際的な競争力を持つ産業になっていくと確信しています。
京都山城農援隊は、今後とも農業に携わる方々が丹精込めて作られた農業生産物を余すところなく利用できるようにし、日本の農業や食文化の発展のために、挑戦していきます。
株式会社 京都山城農食農援隊
隊長 森本 亮造
- 座右の銘
- 「Think Globally、Act Locally」
- 目標「学びあい、成長しあう、世界へ」
- 初めて行った外国は、良くも悪くも一番思い出に残る国になるといいますが、私が初めて訪れたタイ・バンコクは良い思い出が多く残る場所となりました。
最近、そのタイ・バンコクの友人から、タイ国境地域の零細農家支援の依頼を受けました。
またミャンマーのJICA訪日研修員のインターンシップも受け入れています。
日本だけでなくアジア地域の食文化の発展をこれからも目指していきたいと考えています。